“斯般”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しはん71.4%
かくのごとき14.3%
このはん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駒之助の愛情とその物狂ひを写せるところ真に迫りて、露伴が悟りすぎたる恋愛よりも面白し。諷刺を離れ、冷罵を離れたるところ、斯般しはんの妙趣あり。
彼を救ふと救はざるとは彼のあづかり知らざるところなれど、救はるべき者になると否とは、彼の自力なり、斯般かくのごときの理極めて睹易みやすきものなるを
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
階を登れば老侠客莞爾くわんじとして我を迎へ、相見て未だ一語をはさゞるに、満堂一種の清気てり。相見ざる事七年、相見る時ににはかに口を開き難し、斯般このはんの趣味、人に語り易からず。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)