“しはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シハン
語句割合
師範25.7%
紫斑20.0%
斯般14.3%
仕絆5.7%
思判5.7%
梓繁5.7%
此般5.7%
祠畔5.7%
屍斑2.9%
死斑2.9%
私版2.9%
私販2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまりは人が払底ふっていなためだったのでしょう。私のようなものでも高等学校と、高等師範しはんからほとんど同時に口がかかりました。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
花色かしょくは紫のものが普通品だが、また栽培品にはまれに白花のもの、白地しろじ紫斑しはんのものもある。きわめてまれにがく、花弁が六へんになった異品がある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「国民之友」つて之を新題目として詩人に勧めし事あるを記憶す、まことに格好なる新題目なり、彼の記者の常に斯般しはんの事に烱眼けいがんなるは吾人のひそかに畏敬する所なれど
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
百樹もゝき曰、芭蕉居士こじは寛永廿年伊賀の上野藤堂新七郎殿のはんに生る。(次男なり)寛文六年歳廿四にして仕絆しはんし、京にいでゝ季吟きぎん翁の門に入り、しよ北向雲竹きたむきうんちくまなぶ。
と彼の思判しはんは騒ぎみだれた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しやく釈につくるの外、たくを沢、驛をえきつくるぞくなり、しかれども巻中えきたくの字多し。しばらくぞくしたがうて駅沢に作り、以梓繁しはんはぶく。省字せうじは皆古法こほふしたがふ。
敢て此般しはんの評論に立入るべきものにあらねども、従来「白表女学雑誌」誌上にて評論の業に従事したる由来を以て、いさゝか見るところを述べて、明治文学の梗概を研究せんと欲するの志あり。
いまだし。一週間以前の不動祠畔しはん水屑みくずとなるべかりし浪子をおりよくも抱き留めたるはこの人なりけり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
触って見ると、肉が豆腐とうふみたいに柔くて、既に死後強直が解けていることが分った。だが、そんなことよりも、もっと彼を撃ったのは、芙蓉の全身に現われた、おびただしい屍斑しはんであった。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
死斑しはんと硬直から推測して、お三根の死は今暁こんぎょうの午前一時から二時の間だと思われた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
又「一千一夜物語」の完訳は風俗上許し難い。縦令たと私版しはんであるとしても、公衆道徳をきずつけるおそれある以上はバ氏に罰金を課するが至当だ」と云ふやうな調子であつた。
新像図を私販しはんするの罪(摂取不捨せっしゅふしゃ曼陀羅まんだら
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)