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斯般
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しはん
ふりがな文庫
“
斯般
(
しはん
)” の例文
駒之助の愛情とその物狂ひを写せるところ真に迫りて、露伴が悟り
過
(
すぎ
)
たる恋愛よりも面白し。諷刺を離れ、冷罵を離れたるところ、
斯般
(
しはん
)
の妙趣あり。
「油地獄」を読む:(〔斎藤〕緑雨著)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「国民之友」
曾
(
か
)
つて之を新題目として詩人に勧めし事あるを記憶す、
寔
(
まこと
)
に格好なる新題目なり、彼の記者の常に
斯般
(
しはん
)
の事に
烱眼
(
けいがん
)
なるは吾人の
私
(
ひそか
)
に畏敬する所なれど
国民と思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
道也は実に一妖物なり、奇物なり、露伴にあらずんば誰か
能
(
よ
)
く
斯般
(
しはん
)
の妖物奇物を
擒
(
とりこ
)
にせん。
「伽羅枕」及び「新葉末集」
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
親として子を殺し、子として親を殺す、大逆不道此の上もあらず、
然
(
しか
)
るに
斯般
(
しはん
)
の悪逆の往々にして世間に行はるゝを見ては、誰か
悽惻
(
せいそく
)
として人間の運命のはかなきを思はざらむ。
鬼心非鬼心:(実聞)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
沙翁、人間に
斯般
(
しはん
)
の一種の
煩悶
(
はんもん
)
の抜く可からざるものあるを見て、通解して
謂
(
い
)
へらく
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
般
常用漢字
中学
部首:⾈
10画
“斯”で始まる語句
斯
斯様
斯道
斯々
斯樣
斯波
斯界
斯学
斯程
斯民