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紫斑
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しはん
ふりがな文庫
“
紫斑
(
しはん
)” の例文
またその死体を検査した医師は、営養欠乏のために死亡したのだといい、しかもその全身にはなまなましい
紫斑
(
しはん
)
の
痕
(
あと
)
が残っていたと言った。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
花色
(
かしょく
)
は紫のものが普通品だが、また栽培品にはまれに白花のもの、
白地
(
しろじ
)
に
紫斑
(
しはん
)
のものもある。きわめてまれに
萼
(
がく
)
、花弁が六
片
(
へん
)
になった異品がある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「ええ、確かに吸血鬼です。この
抉
(
えぐ
)
りとられたような
頸
(
くび
)
もとの傷、それから
紫斑
(
しはん
)
が非常に薄いことからみても、恐ろしい吸血鬼の
仕業
(
しわざ
)
に違いありません」
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
たつた三つになつたばかりの十次郎は、一と晩の苦惱に骨と皮になつて、死體には凄まじい
紫斑
(
しはん
)
が一杯であつたと言ふのですから、毒殺されたことは、先づ
疑
(
うたがひ
)
も無いことでせう。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「でも
九叔
(
きゅうしゅく
)
から差上げられてある
紫斑
(
しはん
)
歴々
(
れきれき
)
な兄の遺骨は、なんとご覧なされますな」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
鼻や口にも
吐血
(
とけつ
)
した
塊
(
かたま
)
りが残っているし、五体は
紫斑
(
しはん
)
点々で、劇毒の
砒霜
(
ひそう
)
を一服
盛
(
も
)
られたナ……と、すぐ見当がつきましたから、こっちも途端に、腹を抑えて、ウウムと苦しんで見せたんですよ
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ガラツ八も、死骸の胸のあたりの凄まじい
紫斑
(
しはん
)
に氣が付いた樣子です。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八も、死骸の胸のあたりの凄まじい
紫斑
(
しはん
)
に気が付いた様子です。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“紫斑”の意味
《名詞》
内出血などにより皮膚に表れる紫色の斑点。
(出典:Wiktionary)
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
“紫斑”で始まる語句
紫斑々