祠畔しはん)” の例文
湖山は星巌の帰国した後芝山内の或学寮に寄寓していたのであるがあたかもこの八月中に麹町こうじまち平川天神の祠畔しはんに家を借りて移り住んだ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いまだし。一週間以前の不動祠畔しはん水屑みくずとなるべかりし浪子をおりよくも抱き留めたるはこの人なりけり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)