“睹易”の読み方と例文
読み方割合
みやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼を救ふと救はざるとは彼のあづかり知らざるところなれど、救はるべき者になると否とは、彼の自力なり、斯般かくのごときの理極めて睹易みやすきものなるを
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
有形の病毒にしてかくの如くなれば、無形の徳義においてもまた斯の如くなるべきは、誠に睹易みやすき道理にして、これに疑いをるる者はなかるべし。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
薬缶はるに相違ない。銅壺ならひびが入るにきまっている。この睹易みやすき結果を予想せんで、あくまでも敵と戦闘を継続しようと苦心するのは、ただ本人たる苦沙弥先生のみである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)