“みやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見易38.5%
睹易30.8%
覩易15.4%
御安息7.7%
賭易7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何人といえども見易みやすき、これも単純にして深刻なる本能の発動に過ぎないのであります。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
有形の病毒にしてかくの如くなれば、無形の徳義においてもまた斯の如くなるべきは、誠に睹易みやすき道理にして、これに疑いをるる者はなかるべし。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この覩易みやすき理由はあるにも関らず無教育の青年男女が一時の劣情に駆られて、みだり合卺ごうきんの式を挙ぐるは悖徳没倫はいとくぼつりんのはなはだしき所為である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四十五年の御代みよ長く、事しげき代の御安息みやす無く、六十路むそぢあまり一年ひととせ御顔みかおに寄する年の波、御魂みたましたふ西の京、吾事終へつとうそむきて、君きましぬ東京に。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
世の男女或は此賭易みやすき道理を知らずして、結婚は唯快楽の一方のみと思い却て苦労の之に伴うを忘れて、是に於てか男子が老妻を捨てゝ妾を飼い
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)