にわか)” の例文
にわかニ寒シ。白沢駅ニ抵ル。大蛇川ヲ渡ル。湍流たんりゅう奔駛ほんしスルコト長蛇ノがくヲ走ルガ如シ。直ニ渡ルベカラズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
燕王はかりごとに陥り、馬に乗じがいを張り、橋を渡り城に入る。大鉄板にわかに下る。たゞ少しく早きに失して、王の馬首を傷つく。王驚きて馬をえてせてづ。橋を断たんとす。橋はなはかたし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
諸僚佐ニ約束シ毎朝第一たくヲ撃ツヤ皆蓐食じょくしょくシテ装ヲ結ビ、第二柝ニシテ啓行ス。杉戸駅ヲ過ルヤ微雨にわかニ至ル。栗橋駅ニいたレバ則チ午ニ近シ。栗橋中田ノ二駅ハ東寧河とねがわヲ界シテ東西相望ム。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「五日。微霰びさんにわかニ集ル。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)