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てつだ
ふりがな文庫
“
手傳
(
てつだ
)” の例文
新字:
手伝
臼
(
うす
)
もころがして
來
(
き
)
ました。お
餅
(
もち
)
にするお
米
(
こめ
)
は
裏口
(
うらぐち
)
の
竈
(
かまど
)
で
蒸
(
む
)
しましたから、そこへも
手傳
(
てつだ
)
ひのお
婆
(
ばあ
)
さんが
來
(
き
)
て
樂
(
たの
)
しい
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
狹衣子
(
さごろもし
)
が
手傳
(
てつだ
)
ひに
來
(
き
)
ては、つい、
社
(
しや
)
に
出
(
で
)
る
時間
(
じかん
)
を
忘
(
わす
)
れた
事
(
こと
)
や、
佛骨子
(
ぶつこつし
)
が
穴
(
あな
)
の
中
(
なか
)
で
午睡
(
ひるね
)
をした
事
(
こと
)
や、これ
等
(
ら
)
は
奇談
(
きだん
)
の
主
(
おも
)
なるもの。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
借て
手傳
(
てつだ
)
はせしに
夜
(
よ
)
も
更
(
ふけ
)
し
儘
(
まゝ
)
其夜
(
そのよ
)
は下女事私し方へ泊り
翌朝
(
よくてう
)
客
(
きやく
)
の
給仕
(
きふじ
)
などを仕舞て立歸り候處右の
騷動
(
さうどう
)
故
(
ゆゑ
)
大いに驚き候由を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
以前
(
いぜん
)
の
少年
(
せうねん
)
も
手傳
(
てつだ
)
つて、これから
包
(
つゝみ
)
を
解
(
と
)
いて、
人參
(
にんじん
)
を
卓子
(
テエブル
)
一杯
(
いつぱい
)
に
積上
(
つみあ
)
げる。
異香
(
いかう
)
室内
(
しつない
)
に
滿
(
み
)
つ——で、
尊
(
たふと
)
さが
思遣
(
おもひや
)
られる。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから、彼女は私に長コートを着せ、ボンネットを冠るのを
手傳
(
てつだ
)
つて呉れた。さうして、彼女がショールをかけて、私と一緒に子供部屋を出た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
小六
(
ころく
)
は四五
日前
(
にちまへ
)
とう/\
兄
(
あに
)
の
所
(
ところ
)
へ
引
(
ひ
)
き
移
(
うつ
)
つた
結果
(
けつくわ
)
として、
今日
(
けふ
)
の
障子
(
しやうじ
)
の
張替
(
はりかへ
)
を
手傳
(
てつだ
)
はなければならない
事
(
こと
)
となつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
菊
(
きく
)
の
井
(
ゐ
)
のお
力
(
りき
)
は
土方
(
どかた
)
の
手傳
(
てつだ
)
ひを
情夫
(
まぶ
)
に
持
(
も
)
つなどゝ
考違
(
かんちが
)
へをされてもならない、
夫
(
それ
)
は
昔
(
むか
)
しの
夢
(
ゆめ
)
がたりさ、
何
(
なん
)
の
今
(
いま
)
は
忘
(
わす
)
れて
仕舞
(
しまつ
)
て
源
(
げん
)
とも七とも
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
されぬ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
甲給仕 ポトパンは
何處
(
どこ
)
へ
往
(
う
)
せた? かたづける
手傳
(
てつだ
)
ひをしをらぬ。かたづけ
役
(
やく
)
の
癖
(
くせ
)
に!
拭役
(
ふきやく
)
の
癖
(
くせ
)
に!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
簡單
(
かんたん
)
な
普請
(
ふしん
)
には
大工
(
だいく
)
が
少
(
すこ
)
し
鑿
(
のみ
)
を
使
(
つか
)
つた
丈
(
だけ
)
で
其
(
その
)
他
(
た
)
は
近所
(
きんじよ
)
の
人々
(
ひと/″\
)
が
手傳
(
てつだ
)
つたので
仕事
(
しごと
)
は
只
(
たゞ
)
一
日
(
にち
)
で
畢
(
をは
)
つた。
長
(
なが
)
い
嵩張
(
かさば
)
つた
粟幹
(
あはがら
)
で
手薄
(
てうす
)
く
葺
(
ふ
)
いた
屋根
(
やね
)
は
此
(
こ
)
れも
職人
(
しよくにん
)
の
手
(
て
)
を
借
(
か
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
唯
(
たゞ
)
二ヶ
月
(
げつ
)
に一
度
(
ど
)
丈
(
だ
)
け、
理髮師
(
とこや
)
のセミヨン、ラザリチ
計
(
ばか
)
り
此
(
こゝ
)
へ
來
(
く
)
る、
其男
(
そのをとこ
)
は
毎
(
いつ
)
も
醉
(
よ
)
つてニコ/\しながら
遣
(
や
)
つて
來
(
き
)
て、ニキタに
手傳
(
てつだ
)
はせて
髮
(
かみ
)
を
刈
(
か
)
る、
彼
(
かれ
)
が
見
(
み
)
えると
患者等
(
くわんじやら
)
は
囂々
(
がや/\
)
と
云
(
い
)
つて
騷
(
さわ
)
ぎ
出
(
だ
)
す。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
旅行
(
りよかう
)
して
旅宿
(
やど
)
に
着
(
つ
)
いて
此
(
この
)
がつかりする
味
(
あぢ
)
は
又
(
また
)
特別
(
とくべつ
)
なもので、「
疲勞
(
ひらう
)
の
美味
(
びみ
)
」とでも
言
(
い
)
はうか、
然
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
の
場合
(
ばあひ
)
はそんなどころではなく
病
(
やまひ
)
が
手傳
(
てつだ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだから
鼻
(
はな
)
から
出
(
で
)
る
息
(
いき
)
の
熱
(
ねつ
)
を
今更
(
いまさら
)
の
如
(
ごと
)
く
感
(
かん
)
じ
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その通りですよ、親分。目黒在の順八の親の家へ行つて聽くと、先月の末十日ばかり、順八は不意に家へ歸つて來て、要りもしないのに、百姓の
手傳
(
てつだ
)
ひなんかして行つた相です。何だつて、そんな事を
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
にも
出入
(
でいり
)
のお
百姓
(
ひやくしやう
)
がありまして、お
餅
(
もち
)
をつくとか、お
茶
(
ちや
)
をつくるとかいふ
日
(
ひ
)
には、
屹度
(
きつと
)
お
手傳
(
てつだ
)
ひに
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
殺せし時
手傳
(
てつだ
)
ひて
共々
(
とも/″\
)
殺したで有うなと
故意
(
わざ
)
と疑ひの
詞
(
ことば
)
を
設
(
まう
)
けられしかば彌十は
面
(
おもて
)
を
正
(
たゞ
)
し
否々
(
いや/\
)
私し儀は其節
喧嘩
(
けんくわ
)
の聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
茲
(
こゝ
)
に
又
(
また
)
きいちやんと
稱
(
とな
)
へて、もと、
其處
(
そこ
)
の
内
(
うち
)
で
内藝妓
(
うちげいしや
)
をして
居
(
ゐ
)
たのがある。
今
(
いま
)
は
堅氣
(
かたぎ
)
で、
手傳
(
てつだ
)
ひに
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此年
(
このとし
)
をして
人樣
(
ひとさま
)
の
口入
(
くちい
)
れやら
手傳
(
てつだ
)
ひやら、
老耻
(
おひはぢ
)
ながらも
詮
(
せん
)
の
無
(
な
)
き
世
(
よ
)
を
經
(
へ
)
まする、
左
(
さ
)
れども
當
(
あ
)
て
無
(
な
)
しに
苦勞
(
くらう
)
は
出來
(
でき
)
ぬもの、つく/″\お
前
(
まへ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
働
(
はたら
)
きを
見
(
み
)
るに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ
乳母
(
うば
)
や、一しょに
部屋
(
へや
)
へ
來
(
き
)
て、
明日
(
あす
)
被
(
き
)
ねばならぬ
最
(
いっ
)
ち
似合
(
にあ
)
ふ
晴衣
(
はれぎ
)
を
手傳
(
てつだ
)
うて
撰
(
えら
)
んでくりゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「なんだら一つ
手傳
(
てつだ
)
あなんちや
有
(
あ
)
りやしめえし、それからはあ、
此方
(
こつち
)
も
頼
(
たの
)
んもしねえが」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
家
(
うち
)
では
祖母
(
おばあ
)
さんや
伯母
(
をば
)
さんやお
雛
(
ひな
)
まで
手拭
(
てぬぐひ
)
を
冠
(
かぶ
)
りまして、
伯父
(
おぢ
)
さんや
爺
(
ぢい
)
やと一
緒
(
しよ
)
に
働
(
はたら
)
きました。
近所
(
きんぢよ
)
から
手傳
(
てつだ
)
ひに
來
(
き
)
て
働
(
はたら
)
く
人
(
ひと
)
もありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
摺
(
す
)
り
最
(
いと
)
忠實
(
まめ/\
)
しく
働
(
はたら
)
く
體
(
さま
)
如何にも孝子と見えけるゆゑ九助も
不便
(
ふびん
)
に思ひ
勝手元迄
(
かつてもとまで
)
手傳
(
てつだ
)
ひて少し
乍
(
なが
)
ら
母公
(
はゝご
)
に何ぞ
進
(
まゐ
)
らせられよと錢一
貫文
(
くわんもん
)
を
遣
(
やり
)
ければ母子は有難
涙
(
なみ
)
だを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
嘗
(
かつ
)
て、
木下
(
きのした
)
さんの
柏木
(
かしはぎ
)
の
邸
(
やしき
)
の、
矢張
(
やつぱ
)
り
庭
(
には
)
の
池
(
いけ
)
の
蛙
(
かへる
)
を
捉
(
とら
)
へて、
水掻
(
みづかき
)
の
附元
(
つけもと
)
を(
紅
(
あか
)
い
絹絲
(
きぬいと
)
)……と
言
(
い
)
ふので
想像
(
さうざう
)
すると——
御容色
(
ごきりやう
)
よしの
新夫人
(
しんふじん
)
のお
手傳
(
てつだ
)
ひがあつたらしい。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
ど
)
うぞ
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
に
負
(
ま
)
けぬやうに、一ッぱしの
豪
(
ゑら
)
い
方
(
かた
)
に
成
(
な
)
つて
下
(
くだ
)
され、
後生
(
ごせう
)
で
御座
(
ござ
)
んす、
私
(
わたし
)
は
其爲
(
そのため
)
になら
内職
(
ないしよく
)
なりともして
御菜
(
おさい
)
の
物
(
もの
)
のお
手傳
(
てつだ
)
ひはしましよ、
何
(
ど
)
うぞ
勉強
(
べんきやう
)
して
下
(
くだ
)
され
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
カピ長 なにさ/\、
乃公
(
おれ
)
が
馳驅奔走
(
かけずりまは
)
るわさ、さすれば、
大丈夫
(
だいぢゃうぶ
)
、どうにかなるわさ。
卿
(
そなた
)
は、ヂュリエットの
許
(
とこ
)
へ
往
(
い
)
て、
着
(
き
)
る
物
(
もの
)
を
手傳
(
てつだ
)
うてやりゃ。
乃公
(
おれ
)
は
今夜
(
こんや
)
は
寢
(
やす
)
むまい。はて、
任
(
まか
)
せておきゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「そんぢや
忙
(
いそが
)
しい
時
(
とき
)
にやちつたあ
手傳
(
てつだ
)
つて
貰
(
もら
)
へてよかんべな」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一人は
必
(
かな
)
らず
手傳
(
てつだ
)
はすると
言
(
い
)
ふて
下
(
くだ
)
され、さてさて
御苦勞
(
ごくらう
)
と
蝋燭代
(
ろうそくだい
)
などを
遣
(
や
)
りて、やれ
忙
(
いそ
)
がしや
誰
(
た
)
れぞ
暇
(
ひま
)
な
身躰
(
からだ
)
を
片身
(
かたみ
)
かりたき
物
(
もの
)
、お
峯
(
みね
)
小松菜
(
こまつな
)
はゆでゝ
置
(
お
)
いたか、
數
(
かず
)
の
子
(
こ
)
は
洗
(
あら
)
つたか
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それから
娘
(
むすめ
)
が、
手傳
(
てつだ
)
つて、
女房
(
かみさん
)
は、それをその、
胸
(
むね
)
の
處
(
ところ
)
へ、
兩手
(
りやうて
)
で
抱
(
だ
)
いた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人
(
ひと
)
知
(
し
)
らば
可笑
(
をかし
)
かるべき
自
(
うぬ
)
ぼれも
手傳
(
てつだ
)
ひて、おぬひの
事
(
こと
)
といへば
我
(
わ
)
が
事
(
こと
)
のように
喜
(
よろこ
)
びもし
怒
(
いか
)
りもして
過
(
す
)
ぎ
來
(
き
)
つるを、
見
(
み
)
すてゝ
我
(
わ
)
れ
今
(
いま
)
故郷
(
こきよう
)
にかへらば
殘
(
のこ
)
れる
身
(
み
)
の
心
(
こゝろ
)
ぼそさいかばかりなるべき
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
枕
(
まくら
)
もとの
煙草盆
(
たばこぼん
)
なんか、
娘
(
むすめ
)
さんが
手傳
(
てつだ
)
つてと、……あゝ、
私
(
わたし
)
は
大儀
(
たいぎ
)
だ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一ト
月
(
つき
)
と
同
(
おな
)
じ
職
(
しよく
)
も
無
(
な
)
くて
霜月
(
しもつき
)
より
春
(
はる
)
へかけては
突羽根
(
つくばね
)
の
内職
(
ないしよく
)
、
夏
(
なつ
)
は
檢査塲
(
けんさば
)
の
氷屋
(
こほりや
)
が
手傳
(
てつだ
)
ひして、
呼聲
(
よびごゑ
)
をかしく
客
(
きやく
)
を
引
(
ひ
)
くに
上手
(
じやうず
)
なれば、
人
(
ひと
)
には
調法
(
てうはう
)
がられぬ、
去年
(
こぞ
)
は
仁和賀
(
にわか
)
の
臺引
(
だいひ
)
きに
出
(
いで
)
しより
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もと
藝妓
(
げいしや
)
のきいちやんが、もう
一人
(
ひとり
)
の
手傳
(
てつだ
)
ひに
向
(
むか
)
つて
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これが
荷物
(
にもつ
)
に
成
(
な
)
るもあり、
御懇命
(
ごこんめい
)
うけまするお
出入
(
でいり
)
の
人々
(
ひと/″\
)
お
手傳
(
てつだひ
)
お
手傳
(
てつだ
)
ひとて
五月蠅
(
うるさ
)
きを
半
(
なかば
)
は
斷
(
ことは
)
りて
集
(
あつ
)
まりし
人
(
ひと
)
だけに
瓶
(
かめ
)
のぞきの
手
(
て
)
ぬぐひ、それ、と
切
(
き
)
つて
分
(
わ
)
け
給
(
たま
)
へば、一
同
(
どう
)
手
(
て
)
に
手
(
て
)
に
打冠
(
うちかぶ
)
り
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此雜沓
(
このざつとう
)
の
中
(
なか
)
といひ
誰
(
た
)
れも
思
(
おも
)
ひ
寄
(
よ
)
らぬ
事
(
こと
)
なれば
日暮
(
ひく
)
れよりは
目
(
め
)
にも
立
(
た
)
つまじと
思案
(
しあん
)
して、
晝間
(
ひるま
)
は
花屋
(
はなや
)
の
女房
(
にようぼう
)
に
手傳
(
てつだ
)
はせ、
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
りては
自身
(
みづから
)
をり
立
(
たち
)
て
呼
(
よび
)
たつるに、
欲
(
よく
)
なれやいつしか
恥
(
はづ
)
かしさも
失
(
う
)
せて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
雪
(
ゆき
)
こそふれ
夜
(
よ
)
はまだそれほどに
御座
(
ござ
)
りませねばと
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
とゝのへるにそれならば
誰
(
たれ
)
ぞ
供
(
とも
)
にお
連
(
つれ
)
なされお
歩行
(
ひろひ
)
御迷惑
(
ごめいわく
)
ながら
此邊
(
このほとり
)
には
車
(
くるま
)
鳥渡
(
ちよつと
)
むづかしからん
大通
(
おほどほ
)
り
近
(
ちか
)
くまで
御難澁
(
ごなんじふ
)
なるべし
家内
(
うち
)
にてすら
火桶
(
ひをけ
)
少
(
すこ
)
しも
放
(
はな
)
されぬに
夜氣
(
やき
)
に
當
(
あた
)
つてお
風
(
かぜ
)
めすな
失禮
(
しつれい
)
も
何
(
なに
)
もなしこゝより
直
(
すぐ
)
にお
頭巾
(
づきん
)
召
(
め
)
せ
誰
(
た
)
れぞお
肩掛
(
かたかけ
)
お
着
(
き
)
せ
申
(
まを
)
せと
總掛
(
そうがゝ
)
りに
支度
(
したく
)
手傳
(
てつだ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
傳
部首:⼈
13画
“手傳”で始まる語句
手傳衆