“みずかき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.8%
水掻41.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれらの徒歩かちわたりをし、みずかきでもありそうな、沼地をよちよち走りまわる足のかかとにマーキュリーのつばさでもはえないかぎりは。
くちばしでない嘴、翼でない翼、みずかきでない蹼、足でない足、笑いたくなるような悲しい泣き声、そういうもので家鴨あひるは成り立ってる。
その産はきわめて難産なりしが、或る者のいうには、馬槽うまふねに水をたたえその中にてまば安く産まるべしとのことにて、これを試みたれば果してその通りなりき。その子は手に水掻みずかきあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
虎杖いたどり人より高く、ふきも人より高し。おりおり川鳥ききと鳴きて、水面をかすむ。雀を二倍したる位のおおいさにて、羽の色黒し。この鳥陸上に食を得る能わず。さればとて、水掻みずかきなければ、水にも浮べず。
層雲峡より大雪山へ (新字新仮名) / 大町桂月(著)