“みずか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミズカ
語句割合
85.3%
9.5%
2.4%
水掻1.4%
0.9%
水飼0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
降りそそぐ雨にその心をうたせる事を何の考えもないうちにしてみずからの呼び起した雨雲あまぐもの空が自然の空の全部と思いなして居る人達だ。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
わがこの薬は、かしこくも月宮殿げっきゅうでん嫦娥じょうがみずから伝授したまひし霊法なれば、縦令たとい怎麼いかなる難症なりとも、とみにいゆることしんの如し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ヴィンツェンツォ・マリア師の『東方遊記イル・ヴィアッジオ・オリエンター』に西インドコチン王はみずから重臣輩の見る所で白質黒条の虎を獲るにあらざれば即位するを得ず
説法の印を結ぶ手だけをとって見ても、壁画の手の力強い確かな描写に対して、水掻みずかきのついているこの画像の手は、弱々しい、曖昧な描写だと言ってよい。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
きて春川にみずかひにけり
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「いや、そうしてはおられぬ身、しばし御門前を床几しょうぎの場に借用したい。そして馬に水飼みずかい、兵にも腰兵糧こしがての用意をさせなどしたら、すぐにもここは立ち申す」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)