“嫦娥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうが53.8%
じやうが23.1%
つき7.7%
ひめ7.7%
シンシヤ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わがこの薬は、かしこくも月宮殿げっきゅうでん嫦娥じょうがみずから伝授したまひし霊法なれば、縦令たとい怎麼いかなる難症なりとも、とみにいゆることしんの如し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
軒端けんたん数分の間隙よりくゞり入るは、世の人の嫦娥じやうがとかあだなすなる天女なれども、我が意中人の音信を伝へ入るゝことをなさねば、我は振りかへり見ることもせず。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
見惚みとれて居ります中に朧気おぼろげ幽邃ゆうすいなる高雪峰こうせつほういな兜卒天上とそつてんじょう銀光殿ぎんこうでんかと思わるる峰の間から、幾千万の真珠を集めたかのごとき嫦娥つきが得もいわれぬ光を放ちつつ静かに姿を現わして
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
貴艶あてなる嫦娥ひめ
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
ロミオ とらはれうと、死罪しざいにならうと、うらみはない、そもじのぞみとあれば。あの灰色はひいろあさいともはう、ありゃ嫦娥シンシヤひたひから照返てりかへ白光びゃくくわうぢゃ。