“雅懐”の読み方と例文
旧字:雅懷
読み方割合
がかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうすれば琴韻清越きんいんせいえつ、多年干戈剣戟かんかけんげきうちにも、なお粗朴なる洗心と雅懐がかいを心がけていた丞相その人の面影をしのぶに足るといわれている。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私のような世間見ずの天邪鬼あまのじゃくに対しても終始寛容を以て臨んでくれた。そういう田中さんにはいわば人生の端役を以て任じている者の雅懐がかいがあった。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)
しかも少しもあせらず、押売りせず、悠々として人智の発達を待とうとする高風こうふう雅懐がかいは、まことに見上げたものである。私は心からこの章の精読を皆様におすすめしたい。