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雅懐
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がかい
ふりがな文庫
“
雅懐
(
がかい
)” の例文
旧字:
雅懷
一
掻
(
そう
)
すれば
琴韻清越
(
きんいんせいえつ
)
、多年
干戈剣戟
(
かんかけんげき
)
の
裡
(
うち
)
にも、なお粗朴なる洗心と
雅懐
(
がかい
)
を心がけていた丞相その人の面影を
偲
(
しの
)
ぶに足るといわれている。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私のような世間見ずの
天邪鬼
(
あまのじゃく
)
に対しても終始寛容を以て臨んでくれた。そういう田中さんにはいわば人生の端役を以て任じている者の
雅懐
(
がかい
)
があった。
西隣塾記
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
しかも少しもあせらず、押売りせず、悠々として人智の発達を待とうとする
高風
(
こうふう
)
雅懐
(
がかい
)
は、まことに見上げたものである。私は心からこの章の精読を皆様におすすめしたい。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
だがほんとうの優美というものはたしなみの深い都会人でなければ理解できないものであるから平凡のうちにおもむきのある
此処
(
ここ
)
の風致もむかしの大宮人の
雅懐
(
がかい
)
がなければ詰まらないというのが当然であるかも知れない。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ただ惜しいかなこの
手輩
(
てあい
)
は、雪の日、客に梅を
焚
(
た
)
いて、時節を待ちながらも時節を度外している
雅懐
(
がかい
)
はないのである。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
光秀とても決して自然の美や
雅懐
(
がかい
)
を解さないものではなかったが、いかにせん彼の心はなお寝ても起きても絵筆を持ってみても、人と人との
葛藤
(
かっとう
)
の中にあった。
修羅相剋
(
しゅらそうこく
)
の人間社会にあった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“雅懐”の意味
《名詞》
風雅な心や思い。
(出典:Wiktionary)
雅
常用漢字
中学
部首:⾫
13画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“雅”で始まる語句
雅
雅致
雅楽
雅楽頭
雅典
雅味
雅邦
雅量
雅号
雅人