“がかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瓦解85.5%
雅懐9.7%
我悔1.6%
瓦壊1.6%
画会1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私ももとはこちらに屋敷もって、永らく御膝元でくらしたものでがすが、瓦解がかいの折にあちらへ参ってからとんと出てこんのでな。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私のような世間見ずの天邪鬼あまのじゃくに対しても終始寛容を以て臨んでくれた。そういう田中さんにはいわば人生の端役を以て任じている者の雅懐がかいがあった。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)
と、何度も何度も繰り返して、口説いたのがよほど効いたのでしょう、義理のある養家を、根こそぎ潰してしまった我悔がかいが、やっと心のうちに目ざめたのでしょう。
勝負事 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
暴力は一時世を支配しようとも、暴力自体の自壊作用によりて瓦壊がかいする。真理は一度地にまみれようとも、神の永遠の時は真理のものである。
二・二六事件に就て (新字新仮名) / 河合栄治郎(著)
前夜画会がかいくずれから、京伝きょうでん蜀山しょくさん、それに燕十えんじゅうの四人で、深川仲町なかちょう松江まつえで飲んだ酒がめ切れず、二日酔の頭痛が、やたらに頭を重くするところから、おつねに附けさせた迎い酒の一本を
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)