“ぐわかい”の漢字の書き方と例文
語句割合
瓦解100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが徳川家とくがはけ瓦解ぐわかいのちは多からぬ扶持ふちさへ失ひければ、朝あさのけむりの立つべくもあらず、父ぎみ、叔父をぢぎみ道に立ちて家財のたぐひすら売りたまひけるとぞ。おほぢの脇差わきざしもあとをとどめず。
臘梅 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
切られぬ縁の血筋といへば有るほどの悪戯いたづらを尽して瓦解ぐわかいの暁に落こむはこのふち、知らぬと言ひても世間のゆるさねば、家の名をしく我が顔はづかしきに惜しき倉庫くらをも開くぞかし
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
子は三界の首械くびかせといへど、まこと放蕩のらを子に持つ親ばかり不幸なるは無し、切られぬ縁の血筋といへば有るほどの惡戲を盡して瓦解ぐわかいの曉に落こむは此淵、知らぬと言ひても世間のゆるさねば
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)