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際
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とき
ふりがな文庫
“
際
(
とき
)” の例文
「あツ、」とまた
烈
(
はげ
)
しい
婦人
(
おんな
)
の悲鳴、此の
際
(
とき
)
には、其の
掻
(
もが
)
くにつれて、
榛
(
はん
)
の木の
梢
(
こずえ
)
の絶えず動いたのさへ
留
(
や
)
んだので。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
召連れ領主役場の
腰掛
(
こしかけ
)
へ參りし
際
(
とき
)
九助は
爪印
(
つめいん
)
濟
(
すみ
)
に成とて腰掛の
圍
(
かこひ
)
の中に居し故實は下役人へ少の
贈物
(
おくりもの
)
を致し其人の心入にて
腰掛
(
こしかけ
)
の小
蔭
(
かげ
)
で此世の
暇乞
(
いとまごひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
維新の
際
(
とき
)
人に
勝
(
すぐ
)
れたる勲功のありし由は。門に打ちたる標札に。
従三位
(
じゅさんみ
)
子爵
某
(
なにがし
)
と昨日今日
墨黒
(
すみぐろ
)
に書きたるにても知りぬべし。さればその昔し尊王を唱え
攘夷
(
じょうい
)
を説き。四方に奔走せし折は。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
介抱
(
かいはう
)
の中十歳の
際
(
とき
)
勾引
(
かどはか
)
され既に
何國
(
いづく
)
へか連られべき處九助儀江戸表
出府
(
しゆつふ
)
の節其場所を通り合せ此
難儀
(
なんぎ
)
を救ひ
遣
(
つかは
)
し其夜節方へ一宿仕つり
艱難
(
かんなん
)
の
體
(
てい
)
と孝心の程を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
究
(
きは
)
め其夜兩國橋へ行き
既
(
すで
)
に身を
投
(
なげ
)
んと
爲
(
し
)
たりし
際
(
とき
)
小提灯
(
こちやうちん
)
を持ちたる男
馳寄
(
かけよつ
)
てヤレ
待
(
また
)
れよと吉之助を
抱
(
いだ
)
き
止
(
とゞ
)
めるに
否々
(
いな/\
)
是非死なねばならぬ事あり
此所
(
ここ
)
放
(
はな
)
してと云ふを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“際”を含む語句
交際
水際
際涯
際限
実際
額際
水際立
間際
際立
生際
空際
出際
人交際
手際
壁際
死際
分際
瀬戸際
山際
溝際
...