すき)” の例文
「何、これが一番だ。入れ物などに入れて置いては、すきをねらってさらって行かれてしまう、こうして置けばろうたって奪れやしない」
夫が「ちょっと出て来る」と云って出かけるたびに、「このすきに僕の日記を読んでおけ」と云われているように私は感じる。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)