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黒影
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こくえい
ふりがな文庫
“
黒影
(
こくえい
)” の例文
中隊長は、近づき来る約一個中隊ばかりの
黒影
(
こくえい
)
を
見遣
(
みや
)
りながら、決心したらしく、「
伏射
(
ふせうち
)
の構え」を命じて、自分も指揮刀を握り
直
(
なお
)
して伏した。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
と、
飛鳥
(
ひちょう
)
の様に飛びかかる
黒影
(
こくえい
)
、あなやと身構える明智の耳に、意外、味方の文代のいそがしい
囁声
(
ささやきごえ
)
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と、怪青年の
黒影
(
こくえい
)
が、ぱッと目に入るだけだった。私達と弥次馬とは、ずっと
間隔
(
かんかく
)
ができてしまった。そして、いつの間にか、
丸
(
まる
)
の
内
(
うち
)
寄
(
よ
)
りの、
濠
(
ほり
)
ちかくまで来ているのに気がついた。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鷲
(
わし
)
の一
毛
(
もう
)
にもたらず、かれの姿は、
翼
(
つばさ
)
のかげにありとも見え、なしとも思われつつ、鷲そのものも、たちまち
鳩
(
はと
)
のごとく小さくなり、
雀
(
すずめ
)
ほどにうすらぎ、やがて、一点の
黒影
(
こくえい
)
となって
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
森厳藍碧
(
しんげんらんぺき
)
なる
琅玕殿裡
(
ろうかんでんり
)
。
黒影
(
こくえい
)
あり。——沖の
僧都
(
そうず
)
。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
見ると、庭の向うの隅の所に湖水の薄明りを背景にして、一つの
黒影
(
こくえい
)
が
蹲
(
うずく
)
まっていました。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
黒影
(
こくえい
)
が一つ、また一つ、
氷上
(
ひょうじょう
)
にとびだしてゆく。
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ギョッとして一同が立ちすくんでいると、
黒影
(
こくえい
)
が息をはずませて報告した。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
黒影
(
こくえい
)
が治良右衛門の声で答えた。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“黒影”の意味
《名詞》
黒い影。
遠くに見える黒いもの。。
(出典:Wiktionary)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴