“ゆめまぼろし”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ユメマボロシ
語句割合
夢幻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとひ三百歳のよはひを保ち、楽しみ身に余ると云ふとも、未来永々の果しなき楽しみに比ぶれば、夢幻ゆめまぼろしの如し。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
餘りの事に左右とかうの考も出でず、夢幻ゆめまぼろしの思ひして身を小机こづくゑに打ち伏せば、『可惜あたら武士ものゝふに世を捨てさせし』と怨むが如く、嘲けるが如き聲、何處いづこよりともなく我が耳にひゞきて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
何者が御身の行状を咎め立てすることができようか? 何者が御身が夢幻ゆめまぼろしのように時を送ったことを責めたり、御身の尽きざる精力の溢れ出たものにほかならぬあの行為を非難したりするか?