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無言
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むげん
ふりがな文庫
“
無言
(
むげん
)” の例文
二人
(
ふたり
)
は半町程
無言
(
むげん
)
の
儘
(
まゝ
)
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
つて
来
(
き
)
た。
其間
(
そのあひだ
)
三四郎は始終美禰子の事を考へてゐる。此女は我儘に
育
(
そだ
)
つたに
違
(
ちがひ
)
ない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
不意の食事は此職業には有りがちなれば細君は騒ぎもせず
庖
(
くりや
)
の
方
(
かた
)
に退きて五分間と
経
(
へ
)
ぬうち早や冷肉の膳を持出で二人の前に供したれば、二人は
無言
(
むげん
)
の儘忙わしく
喫
(
た
)
べ初めしも
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
其内
(
そのうち
)
で野々宮さんは尤も多忙に見えた。部屋の入口に顔を
出
(
だ
)
した三四郎を、
一寸
(
ちよつと
)
見て、
無言
(
むげん
)
の儘
近寄
(
ちかよ
)
つて
来
(
き
)
た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
二人
(
ふたり
)
は五六歩
無言
(
むげん
)
であるいた。三四郎は
何
(
ど
)
うともして、
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あひだ
)
に
掛
(
か
)
かつた
薄
(
うす
)
い幕の様なものを
裂
(
さ
)
き
破
(
やぶ
)
りたくなつた。然し何と云つたら
破
(
やぶ
)
れるか、丸で分別が
出
(
で
)
なかつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“無言”の意味
《名詞》
無 言(むごん)
何も言わないこと。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“無言”で始まる語句
無言劇
無言客
無言行
無言居士
無言語菩薩