“石筆”の読み方と例文
読み方割合
せきひつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金のせきばんの上に、ダイヤモンドの石筆せきひつで字をかいて、本でよんだことは、そばからあんしょうしました。
自分は何となく自ら進んで其の危難にちかづきたいやうな夢現ゆめうつゝの心持になつた。石筆せきひつや鉛筆なぞを口のはたまで持つて行つては、自分から驚いて泣き出した事があつた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
乃公だって時計の針ぐらいは分るのだけれども、寒くて手が亀屈かじかん石筆せきひつが持てないから仕方がない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)