“夢魔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むま66.7%
うな11.1%
ナイトメア11.1%
ナイトメーア11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豁然かつぜんと、心がひらけ、夢魔むまからめるのもつねであった。十方の碧空あおぞらにたいして、恥じない自分をも同時にとりもどしていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時々これぞという原因もなしに、しきりに懊悩煩悶しまして、頭がぐらぐらします。それに睡眠ができないので困ります。たまに眠ったかと思うと夢魔うなされるので……
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
有名な『夢魔ナイトメア』の他、シェークスピア・ギャラリー、ミルトン・ギャラリーなどにその作品がある。
彼自身よく幽霊を見たと自称する南方熊楠みなかたくまぐすによれば、夢魔ナイトメーアの類はすべて見る人に平行して現われるが、幽霊に限っては必ず見る者の前に直立しているというのである。
幽香嬰女伝 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)