“石板”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきばん80.0%
いしいた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうもくろんだので、私は、腰掛にずつと深く腰をかけ、さも計算にせはしいふりをし、顏を隱すやうな恰好かつかう石板せきばんを抱へ込んでゐた。
遊放の時間にも、私は多く、室の中で石板せきばんに絵を描いていたものです。友達から、「私の石板にも絵をかいておいて頂戴」と頼まれたのを覚えております。
彼は眼を細めにあけて、大理石の石板いしいたよこたえられた女の白い体と、胸の只中をナイフで無残にえぐられた赤い創口きずぐちとを見た。
青蠅 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
彼は石板いしいたの方へ歩み寄った。顔色は人にもわかるほど蒼ざめ、歯を喰いしばり、眼は張りきっていた。
青蠅 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)