“なぞら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
78.9%
7.9%
2.6%
2.6%
2.6%
模擬2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「古学をんで、近代の戦術を説き、孫子十三篇になぞらえて、孟徳新書と題せらる。この一書を見ても丞相の蘊蓄うんちくのほどがうかがえましょう」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天子の御即位の後、新しく立つた斎宮は、伊勢まで長い道をば「群行」と言ひまして、行列を作つて……、神々の行列になぞらへて見ればわかりますが、旅に出られます。
真間・蘆屋の昔がたり (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
領主の妻は、高い岩の頂きに住み、海の人魚に歌を送り、わが身を人魚になぞらえていた。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かどにはまくをうち、よきほどの処をしぼりあげてこゝに沓脱くつぬぎだんをおき、玄関式台げんくわんしきだいなぞらふ。
と云って、振向いた時の、舞台の顔は、あまつさえ、なぞらえたにせよ、向って姿見の真蒼まっさおなと云う行燈あんどんがあろうではないか。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それはいねはな模擬なぞらつたので、いねはなが一ぱいひらやうとの縁起えんぎであつた。かね博勞ばくらうれをきふ土間どまりてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
パウロは之をキリストと其教会の一体なるになぞらえ、又汝曹なんじら婚姻の事を凡てたっとべと教えたり。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)