なぞ)” の例文
ややなぞへになつた小さな空地のところへさしかかると、いつもはそこに二匹の山羊がつながれてゐるところに、その姿は見えず、その代りに思ひがけず大きな牝牛がひとりで草を食べてゐた。
牧歌:恩地三保子嬢に (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
あの山のなぞえに座して
義男さん (新字新仮名) / 今野大力(著)
ここのなぞへの日溜りに
測量船拾遺 (新字旧仮名) / 三好達治(著)