“すじかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筋違90.9%
3.0%
斜違3.0%
筋交3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真紅しんくの厚い織物を脳天から肩先までかぶって、余る背中に筋違すじかいささの葉の模様を背負しょっている。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼女がこの曲り角へかかった時、北から来た一台の電車がちょうど彼女の前、方角から云えば少し筋違すじかいの所でとまった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
えゝッ今でも金があればと橋の欄干に拳を当てゝ、闇にも浅ましい自分のことは気が附かずに、遊んで居る奴原の横面に唾がしたいほどになり、橋から広小路へすじかいに下りる時、電信局の横手からかけて来た車に
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
空を舞繞まいめぐる鼓に翼あるものらしい、その打囃うちはやす鳴物が、——向って、斜違すじかいの角を広々と黒塀で取廻わした片隅に、低い樹立こだちの松をれて
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、何はともあれ念のためと、玳瑁たいまいの櫛を出して問い詰めると、辰はすぐさま頭を掻いて、じつは誠に申訳ないが、年の暮れのある晩稼業しょうばい帰途かえりに、筋交すじかい御門の青山下野守しもつけのかみ様の邸横で拾ったのだが、そのまま着服していて先日このあいだ父親に内証でお菊にったものだと言った。