“はすかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斜違60.0%
20.0%
斜向20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叩きながら上着を脱いで、そのあいた処へねました。——さいわい斜違はすかいのクションへ、姉は掛ける事が出来ましたし、それと背中合せに、妹も落着いたんです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
池のごとくに澄みきった黄昏たそがれの海に、白帆が一つ、動くともなく浮いている。藤さんの船に違いない。帆のない船はみんな漁船りょうせんである。藤さんが何か考えこんではすかいに坐っているところが想われる。
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
広場ひろっぱを抜けると大きな松の木と柳の木が川ぶちにある、その間から斜向はすかいに向うに見えらあ、可いかい。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)