“下野守”の読み方と例文
読み方割合
しもつけのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小僧はすぐに青山下野守しもつけのかみ屋敷の辻番所へ訴えると、辻番の者もふだんから小僧の顔を識っているので、現場まで一緒に来てくれた。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
玳瑁たいまいの櫛を出して問い詰めると、辰はすぐさま頭を掻いて、じつは誠に申訳ないが、年の暮れのある晩稼業しょうばい帰途かえりに、筋交すじかい御門の青山下野守しもつけのかみ様の邸横で拾ったのだが
おんちゝ下野守しもつけのかみ久政公も御存生でいらっしゃいまして、とかくお父子の間柄がよくないと申す噂もござりましたけれど、それももと/\は久政公がお悪いのだと申すことで
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)