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斜
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なゝ
ふりがな文庫
“
斜
(
なゝ
)” の例文
平次の聲は
彈
(
はず
)
みました。お勝手の外、日蔭の柔かい土の上に、
斜
(
なゝ
)
めにめり込んだ、梯子の足特有の跡が印されてゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鹿
(
しか
)
はおどろいて
一度
(
いちど
)
に
竿
(
さを
)
のやうに
立
(
た
)
ちあがり、それからはやてに
吹
(
ふ
)
かれた
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
のやうに、からだを
斜
(
なゝ
)
めにして
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
しました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
身を寄せて
中
(
なか
)
を窺ふと、
中
(
なか
)
は
暗
(
くら
)
かつた。立て切つた門の上に、軒燈が
空
(
むな
)
しく標札を
照
(
て
)
らしてゐた。軒燈の
硝子
(
がらす
)
に
守宮
(
やもり
)
の
影
(
かげ
)
が
斜
(
なゝ
)
めに
映
(
うつ
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
水
(
みづ
)
ある
上
(
うへ
)
には、
横
(
よこ
)
に
渡
(
わた
)
つて
橋
(
はし
)
となり、
崖
(
がけ
)
なす
隈
(
くま
)
には、
草
(
くさ
)
を
潛
(
くゞ
)
つて
路
(
みち
)
となり、
家
(
いへ
)
ある
軒
(
のき
)
には、
斜
(
なゝ
)
めに
繞
(
めぐ
)
つて
暮行
(
くれゆ
)
く
秋
(
あき
)
の
思
(
おもひ
)
と
成
(
な
)
る。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
入れ又口の缺たる
土瓶
(
どびん
)
は今戸燒の
缺火鉢
(
かけひばち
)
の上へ
斜
(
なゝ
)
めに乘て居る其體たらく目も當られぬ
困窮
(
こんきう
)
零落
(
れいらく
)
向う三軒兩隣は丹波國の荒熊三井寺へ行かう/\といふ張子の
釣鐘
(
つりがね
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
竹
(
たけ
)
や
木
(
き
)
の
幹
(
みき
)
に
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けながら
斜
(
なゝ
)
めに
林
(
はやし
)
をのぼつて
後
(
うしろ
)
の
戸口
(
とぐち
)
から
家
(
うち
)
へもどつた
時
(
とき
)
更
(
さら
)
に
叫
(
さけ
)
んだ
勘次
(
かんじ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くと
共
(
とも
)
に、
天秤
(
てんびん
)
を
擔
(
かつ
)
いだ
儘
(
まゝ
)
ぼんやり
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る
商人
(
あきんど
)
の
姿
(
すがた
)
を
庭葢
(
にはぶた
)
の
上
(
うへ
)
に
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
極
(
きは
)
めて
狭
(
せま
)
い
溝板
(
どぶいた
)
の上を通行の人は
互
(
たがひ
)
に身を
斜
(
なゝ
)
めに
捻向
(
ねぢむ
)
けて
行
(
ゆ
)
き
交
(
ちが
)
ふ。
稽古
(
けいこ
)
の
三味線
(
しやみせん
)
に人の
話声
(
はなしごゑ
)
が
交
(
まじ
)
つて
聞
(
きこ
)
える。
洗物
(
あらひもの
)
する
水音
(
みづおと
)
も
聞
(
きこ
)
える。赤い
腰巻
(
こしまき
)
に
裾
(
すそ
)
をまくつた
小女
(
こをんな
)
が
草箒
(
くさばうき
)
で
溝板
(
どぶいた
)
の上を
掃
(
は
)
いてゐる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
並
(
なら
)
べ
立
(
た
)
てなば
力車
(
ちからぐるま
)
に
牛
(
うし
)
の
汗
(
あせ
)
何
(
なん
)
の
積
(
つ
)
み
載
(
の
)
せきれるものかは
言
(
い
)
はぬが
花
(
はな
)
ぞお
前
(
まへ
)
さまは
盛
(
さか
)
りの
身
(
み
)
春
(
はる
)
めき
給
(
たま
)
ふは
今
(
いま
)
の
間
(
ま
)
なるべし
薦
(
こも
)
かぶりながら
見送
(
みおく
)
らんと
詞
(
ことば
)
叮嚀
(
ていねい
)
に
氣込
(
きごみ
)
あらく
齒
(
は
)
の
根
(
ね
)
きり/\と
喰
(
く
)
ひしばりて
釣
(
つ
)
り
上
(
あ
)
ぐる
眉根
(
まゆね
)
おそろしく
散髮
(
さんぱつ
)
斜
(
なゝ
)
めに
拂
(
はら
)
ひあげて
白
(
しろ
)
き
面
(
おもて
)
に
紅
(
くれなゐ
)
の
色
(
いろ
)
さしも
優
(
やさ
)
しき
常
(
つね
)
には
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此女
(
このをんな
)
が
上
(
うへ
)
に
坐
(
すわ
)
つて、
紫
(
むらさき
)
の
女
(
をんな
)
が、
斜
(
なゝ
)
めになよ/\と
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けた。
落
(
おと
)
した
裳
(
もすそ
)
も、
屈
(
かゞ
)
めた
褄
(
つま
)
も、
痛々
(
いた/\
)
しいまで
亂
(
みだ
)
れたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
大
(
おほ
)
きな
姿見
(
すがたみ
)
に
映
(
うつ
)
る
白壁
(
しらかべ
)
の
色
(
いろ
)
を
斜
(
なゝ
)
めに
見
(
み
)
て、
番
(
ばん
)
の
來
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
つてゐたが、あまり
退屈
(
たいくつ
)
になつたので、
洋卓
(
テーブル
)
の
上
(
うへ
)
に
重
(
かさ
)
ねてあつた
雜誌
(
ざつし
)
に
眼
(
め
)
を
着
(
つ
)
けた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
持てぶら/\淺草へ
出
(
いで
)
ける處
遠乘馬
(
とほのりうま
)
十四五疋
烈敷
(
はげしく
)
乘來
(
のりきた
)
りしかば三吉後へ
逃
(
にげ
)
んとする
機
(
をり
)
其の馬一疋
斜
(
なゝ
)
めに駈出し
往來
(
わうらい
)
の者を踏倒す故三吉は
狼狽
(
うろたへ
)
て漸々
馳拔
(
はせぬけ
)
諏訪町へ來り酒屋へ這入て懷中を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
八五郎は少しばかり
斜
(
なゝ
)
めです。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
沈
(
しづ
)
んで
云
(
い
)
ふ。
果
(
はた
)
せる
哉
(
かな
)
、
殿
(
しんがり
)
の
痩按摩
(
やせあんま
)
で、
恁
(
か
)
う
口
(
くち
)
をきく
時
(
とき
)
、
靄
(
もや
)
を
漕
(
こ
)
ぐ、
杖
(
つゑ
)
を
櫂
(
かい
)
に、
斜
(
なゝ
)
めに
握
(
にぎ
)
つて、
坂
(
さか
)
の二三
歩
(
ぽ
)
低
(
ひく
)
い
處
(
ところ
)
に、
伸上
(
のびあが
)
るらしく
仰向
(
あをむ
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
宗助
(
そうすけ
)
には
其
(
その
)
砂
(
すな
)
を
捲
(
ま
)
いて
向
(
むか
)
ふの
堀
(
ほり
)
の
方
(
はう
)
へ
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
く
影
(
かげ
)
が、
斜
(
なゝ
)
めに
吹
(
ふ
)
かれる
雨
(
あめ
)
の
脚
(
あし
)
の
樣
(
やう
)
に
判然
(
はつきり
)
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勸
(
すゝ
)
むるに
稍
(
やゝ
)
三四升ほども飮しかば半四郎は機嫌
斜
(
なゝ
)
めならず
謠
(
うたひ
)
を謠ひ
手拍子
(
てびやうし
)
を
拍
(
うつ
)
て騷ぎ立るに
隣
(
とな
)
り座敷の
泊
(
とま
)
り客は兎角に騷がしくして
眠
(
ねむ
)
る事もならず甚だ
迷惑
(
めいわく
)
なし
能加減
(
いゝかげん
)
に
靜
(
しづ
)
まれよと
襖
(
ふすま
)
一重
(
ひとへ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あゝ、
可
(
い
)
いとも、」といつて
向直
(
むきなほ
)
つて、お
品
(
しな
)
は
掻潛
(
かいくゞ
)
つて
襷
(
たすき
)
を
脱
(
はづ
)
した。
斜
(
なゝ
)
めに
袈裟
(
けさ
)
になつて
結目
(
むすびめ
)
がすらりと
下
(
さが
)
る。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
曇
(
くも
)
つたのかと思つて、わざ/\椽側迄
出
(
で
)
て、
透
(
す
)
かす様にして
軒
(
のき
)
を仰ぐと、
光
(
ひか
)
るものが
筋
(
すぢ
)
を引いて
斜
(
なゝ
)
めに
空
(
そら
)
を流れた。代助は又
蚊帳
(
かや
)
を
捲
(
まく
)
つて這入つた。
寐付
(
ねつ
)
かれないので団扇をはたはた云はせた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
落
(
おつ
)
こちると
勢
(
いきほひ
)
よく
三
(
みつ
)
ツばかりくる/\とまつた
間
(
あひだ
)
に、
鮟鱇博士
(
あんかうはかせ
)
は
五
(
いつ
)
ツばかりおまはりをして、
手
(
て
)
をのばすと、ひよいと
横
(
よこ
)
なぐれに
風
(
かぜ
)
を
受
(
う
)
けて、
斜
(
なゝ
)
めに
飛
(
と
)
んで
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
車
(
くるま
)
は遠い
原
(
はら
)
の
中
(
なか
)
に
小
(
ちい
)
さく見えた。
原
(
はら
)
は
車
(
くるま
)
の
小
(
ちい
)
さく
見
(
み
)
える程、
広
(
ひろ
)
かつた。
日
(
ひ
)
は
血
(
ち
)
の様に毒々しく
照
(
て
)
つた。代助は此光
景
(
けい
)
を
斜
(
なゝ
)
めに
見
(
み
)
ながら、
風
(
かぜ
)
を
切
(
き
)
つて電車に持つて
行
(
い
)
かれた。
重
(
おも
)
い
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
がふら/\した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
樟
(
くすのき
)
の
材木
(
ざいもく
)
は
斜
(
なゝ
)
めに
立
(
た
)
つて、
屋根裏
(
やねうら
)
を
漏
(
も
)
れてちら/\する
日光
(
につくわう
)
に
映
(
うつ
)
つて、
言
(
い
)
ふべからざる
森嚴
(
しんげん
)
な
趣
(
おもむき
)
がある。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ト
美女
(
たをやめ
)
は
袂
(
たもと
)
を
取
(
と
)
つて、
袖
(
そで
)
を
斜
(
なゝ
)
めに、
瞳
(
ひとみ
)
を
流
(
なが
)
せば、
心
(
こゝろ
)
ある
如
(
ごと
)
く
桜
(
さくら
)
の
枝
(
えだ
)
から、
花片
(
はなびら
)
がさら/\と
白
(
しろ
)
く
簪
(
かざし
)
の
花
(
はな
)
を
掠
(
かす
)
める
時
(
とき
)
、
紅
(
くれない
)
の
色
(
いろ
)
を
増
(
ま
)
して、
受
(
う
)
け
取
(
と
)
る
袖
(
そで
)
に
飜然
(
ひらり
)
と
留
(
と
)
まつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
それ
)
から
日
(
ひ
)
一
日
(
にち
)
おなじことをして
働
(
はたら
)
いて、
黄昏
(
たそがれ
)
かゝると
日
(
ひ
)
が
舂
(
うすづ
)
き、
柳
(
やなぎ
)
の
葉
(
は
)
が
力
(
ちから
)
なく
低
(
た
)
れて
水
(
みづ
)
が
暗
(
くら
)
うなると
汐
(
しほ
)
が
退
(
ひ
)
く、
船
(
ふね
)
が
沈
(
しづ
)
むで、
板
(
いた
)
が
斜
(
なゝ
)
めになるのを
渡
(
わた
)
つて
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
るので。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
船
(
ふね
)
の
胴
(
どう
)
の
室
(
ま
)
に
嬰兒
(
あかご
)
が
一人
(
ひとり
)
、
黄色
(
きいろ
)
い
裏
(
うら
)
をつけた、
紅
(
くれなゐ
)
の
四
(
よ
)
ツ
身
(
み
)
を
着
(
き
)
たのが
辷
(
すべ
)
つて、
彼
(
か
)
の
婦人
(
をんな
)
の
招
(
まね
)
くにつれて、
船
(
ふね
)
ごと
引
(
ひ
)
きつけらるゝやうに、
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
をする/\と
斜
(
なゝ
)
めに
行
(
ゆ
)
く。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
肩
(
かた
)
を
斜
(
なゝ
)
めに
前
(
まへ
)
へ
落
(
おと
)
すと、
袖
(
そで
)
の
上
(
うへ
)
へ、
腕
(
かひな
)
が
辷
(
すべ
)
つた、……
月
(
つき
)
が
投
(
な
)
げたるダリヤの
大輪
(
おほりん
)
、
白々
(
しろ/″\
)
と、
搖
(
ゆ
)
れながら
戲
(
たはむ
)
れかゝる、
羽交
(
はがひ
)
の
下
(
した
)
を、
輕
(
かる
)
く
手
(
て
)
に
受
(
う
)
け、
清
(
すゞ
)
しい
目
(
め
)
を、
熟
(
じつ
)
と
合
(
あ
)
はせて
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
何
(
なん
)
でございます、まあ、」と
立停
(
たちどま
)
つて
居
(
ゐ
)
たのが、
二
(
ふた
)
ツばかり
薄彩色
(
うすさいしき
)
の
裾捌
(
すそさばき
)
で、
手
(
て
)
にした
籠
(
かご
)
の
花
(
はな
)
の
影
(
かげ
)
が、
袖
(
そで
)
から
白
(
しろ
)
い
膚
(
はだ
)
へ
颯
(
さつ
)
と
透通
(
すきとほ
)
るかと
見
(
み
)
えて、
小戻
(
こもど
)
りして、ト
斜
(
なゝ
)
めに
向合
(
むきあ
)
ふ。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「おくんな。」と
言
(
い
)
つて、
藪
(
やぶ
)
の
下
(
した
)
をちよこ/\と
出
(
で
)
た、
九
(
こゝの
)
ツばかりの
男
(
をとこ
)
の
兒
(
こ
)
。
脊丈
(
せたけ
)
より
横幅
(
よこはゞ
)
の
方
(
はう
)
が
廣
(
ひろ
)
いほどな、
提革鞄
(
さげかばん
)
の
古
(
ふる
)
いのを、
幾處
(
いくところ
)
も
結目
(
むすびめ
)
を
拵
(
こしら
)
へて
肩
(
かた
)
から
斜
(
なゝ
)
めに
脊負
(
せお
)
うてゐる。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
奴
(
やつこ
)
、
顏
(
かほ
)
を
曲
(
ま
)
げ、
肩
(
かた
)
を
斜
(
なゝ
)
めにしながら、
一息
(
ひといき
)
ばた/\
團扇
(
うちは
)
をばツばツと
煽
(
あふ
)
いで
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……が
扉
(
とびら
)
を
開
(
ひら
)
いて、
伝説
(
でんせつ
)
なき
縁起
(
えんぎ
)
なき
由緒
(
ゆいしよ
)
なき、
一躰
(
いつたい
)
風流
(
ふうりう
)
なる
女神
(
によしん
)
のまざ/\として
露
(
あら
)
はれたか、と
疑
(
うたが
)
はれて、
傍
(
かたはら
)
の
棚
(
たな
)
に
残
(
のこ
)
つた
古幣
(
ふるぬさ
)
の
斜
(
なゝ
)
めに
立
(
た
)
つたのに
対
(
たい
)
して、
敢
(
あへ
)
て
憚
(
はゞか
)
るべき
色
(
いろ
)
は
無
(
な
)
かつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
(
また
)
默
(
だま
)
つて
俯向
(
うつむ
)
いた、しばらくすると
顏
(
かほ
)
を
上
(
あ
)
げて
斜
(
なゝ
)
めに
卷煙草
(
まきたばこ
)
を
差寄
(
さしよ
)
せて
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
衝
(
つ
)
と
戸袋
(
とぶくろ
)
へ、
立身
(
たちみ
)
で
斜
(
なゝ
)
めに
近
(
ちか
)
づいて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
莞爾
(
につこり
)
。で、
斜
(
なゝ
)
めに
見
(
み
)
る……
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
斜
(
なゝ
)
めに
黄色
(
きいろ
)
な
雪
(
ゆき
)
が
散
(
ち
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“斜”の意味
《名詞》
(シャ 主に例句で)正面からずれた位置。
(出典:Wiktionary)
斜
常用漢字
中学
部首:⽃
11画
“斜”を含む語句
傾斜
斜向
斜違
斜面
斜視
左斜
斜陽
傾斜地
狭斜
斜交
斜子
黒斜子
斜上
斜坑
斜後
傾斜面
横斜
斜掛
第二斜檣
緩傾斜
...