“草箒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさぼうき70.0%
くさばうき20.0%
くさほうき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紙は見る間に燃えて行った。捨吉は土蔵の廂間ひあわいにあった裏の畠を掃く草箒くさぼうきを手にしたまま、丹精した草稿が灰にって行くのを眺めていた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
卯平うへい清潔好きれいずきなのでむつゝりとしながらひとりときには草箒くさばうき土間どまのきしたいてはとりあしつめみだした庭葢にはぶた周圍あたりをもきつけていた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大麦は苅られ、小麦は少し色づき、馬鈴薯や甘藷さつまいも草箒くさほうきなどが黒い土をいろどって居る。其間をふといはりがねを背負って二本ずつ並んで西から北東へ無作法ぶさほうに走って居るのが、東京電燈の電柱である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)