-
トップ
>
-
草箒
読み方 | 割合 |
くさぼうき | 70.0% |
くさばうき | 20.0% |
くさほうき | 10.0% |
紙は見る間に燃えて行った。捨吉は土蔵の
廂間にあった裏の畠を掃く
草箒を手にしたまま、丹精した草稿が灰に
化って行くのを眺めていた。
卯平は
清潔好なのでむつゝりとしながら
獨で
居る
時には
草箒で
土間の
軒の
下を
掃いては
鷄が
足の
爪で
掻き
亂した
庭葢の
周圍をも
掃きつけて
置いた。
大麦は苅られ、小麦は少し色づき、馬鈴薯や
甘藷、
草箒などが黒い土を
彩どって居る。其間を
太いはりがねを背負って二本ずつ並んで西から北東へ
無作法に走って居るのが、東京電燈の電柱である。