“くさぼうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草箒87.5%
草帚12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私共が粕谷へ引越しの前日、東京からバケツと草箒くさぼうき持参で掃除に来た時、村の四辻よつつじで女の子をおぶった色の黒いちいさい六十爺さんに道を教えてもらいました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
見るからに丸柿庄六と名乗りそうな面構つらがまえで、手に草箒くさぼうきを一本げていたが、万平を見ると胡乱うろん臭そうにジロリと睨んで立止まって、ガッチリとした渋柿面しぶがきづらをして見せた。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お玉は草帚くさぼうきを持ち出して、格別五味ごみも無い格子戸の内を丁寧に掃除して、自分の穿いている雪踏せったの外、只一足しか出して無い駒下駄を、右に置いたり、左に置いたりしていた。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)