“寐付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねつ80.0%
ねつき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四郎はそれなり寐付ねついた。運命も与次郎も手をくだし様のない位すこやかなねむりに入つた。すると半鐘のおとで眼がめた。何所どこかで人声ひとごゑがする。東京の火事は是で二返目である。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
子供はうに寐付ねついたあとなので奥はしんとしていた。下女げじょは一番懸け離れた台所のそばの三畳にいるらしかった。こんな時に細君をたった一人で置くのが健三には何より苦しかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此間このあひだからあたま具合ぐあひがよくないため、寐付ねつきわるいのをにしてゐた御米およねは、時々とき/″\けて薄暗うすぐら部屋へやながめた。ほそとこうへせてあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)