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寐返
ふりがな文庫
“寐返”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ねがえ
50.0%
ねがへ
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねがえ
(逆引き)
細君は床の上で
寐返
(
ねがえ
)
りをしてあちらを向いた。そうして涙をぽたぽたと枕の上に落した。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
或時の彼は毎夜細い
紐
(
ひも
)
で自分の帯と細君の帯とを
繋
(
つな
)
いで
寐
(
ね
)
た。紐の長さを四尺ほどにして、
寐返
(
ねがえ
)
りが充分出来るように工夫されたこの用意は、細君の抗議なしに幾晩も繰り返された。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
寐返(ねがえ)の例文をもっと
(2作品)
見る
ねがへ
(逆引き)
彼の
隔
(
へだて
)
無く身近に
狎
(
な
)
るるを
可忌
(
うとま
)
しと思へば、貫一はわざと
寐返
(
ねがへ
)
りて、椅子を置きたる
方
(
かた
)
に向直り
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
たまの
日曜
(
にちえう
)
に
斯
(
か
)
うして
緩
(
ゆつ
)
くり
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
る
丈
(
だけ
)
でも
大分
(
だいぶ
)
違
(
ちが
)
ふなと
思
(
おも
)
ひながら、
眉
(
まゆ
)
を
寄
(
よ
)
せて、ぎら/\する
日
(
ひ
)
を
少時
(
しばらく
)
見詰
(
みつ
)
めてゐたが、
眩
(
まぼ
)
しくなつたので、
今度
(
こんど
)
はぐるりと
寐返
(
ねがへ
)
りをして
障子
(
しやうじ
)
の
方
(
はう
)
を
向
(
む
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
寐返(ねがへ)の例文をもっと
(2作品)
見る
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“寐”で始まる語句
寐
寐入
寐床
寐転
寐衣
寐息
寐起
寐付
寐覚
寐込
“寐返”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
夏目漱石