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寐返
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ねがえ
ふりがな文庫
“
寐返
(
ねがえ
)” の例文
細君は床の上で
寐返
(
ねがえ
)
りをしてあちらを向いた。そうして涙をぽたぽたと枕の上に落した。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
或時の彼は毎夜細い
紐
(
ひも
)
で自分の帯と細君の帯とを
繋
(
つな
)
いで
寐
(
ね
)
た。紐の長さを四尺ほどにして、
寐返
(
ねがえ
)
りが充分出来るように工夫されたこの用意は、細君の抗議なしに幾晩も繰り返された。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は眼を開けて時々
蚊張
(
かや
)
の外に置いてある
洋燈
(
ランプ
)
を眺めた。夜中に
燐寸
(
マッチ
)
を擦って
烟草
(
たばこ
)
を吹かした。
寐返
(
ねがえ
)
りを何遍も打った。
固
(
もと
)
より寐苦しい程暑い晩ではなかった。雨が又ざあざあと降った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“寐”で始まる語句
寐
寐入
寐床
寐転
寐衣
寐息
寐起
寐付
寐覚
寐込