“寐込”の読み方と例文
読み方割合
ねこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新年しんねん停滯もたれてゐるのはじつくるしいですよ。それ今日けふひるから、とう/\塵世ぢんせいとほざけて、病氣びやうきになつてぐつと寐込ねこんぢまいました。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ぐッすり寐込ねこんででもいようもんなら、盗賊どろぼう遁込にげこんだようじゃから、なぞというて、叩き起して周章あわてさせる。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内証ないしょに大一座の客があって、雪はふる、部屋々々でも寐込ねこんだのをしおにぬけて出て、ここまでは来ましたが、土を踏むのにさえ遠退とおのいた、足がすくんで震える上に
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)