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ねこ
ふりがな文庫
“
寐込
(
ねこ
)” の例文
新年
(
しんねん
)
が
停滯
(
もたれ
)
てゐるのは
實
(
じつ
)
に
苦
(
くる
)
しいですよ。
夫
(
それ
)
で
今日
(
けふ
)
の
午
(
ひる
)
から、とう/\
塵世
(
ぢんせい
)
を
遠
(
とほ
)
ざけて、
病氣
(
びやうき
)
になつてぐつと
寐込
(
ねこ
)
んぢまいました。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぐッすり
寐込
(
ねこ
)
んででもいようもんなら、
盗賊
(
どろぼう
)
が
遁込
(
にげこ
)
んだようじゃから、なぞというて、叩き起して
周章
(
あわ
)
てさせる。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
内証
(
ないしょ
)
に大一座の客があって、雪はふる、部屋々々でも
寐込
(
ねこ
)
んだのを
機
(
しお
)
にぬけて出て、ここまでは来ましたが、土を踏むのにさえ
遠退
(
とおの
)
いた、足がすくんで震える上に
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
凩
(
こがらし
)
に
吹
(
ふ
)
かれぬ
前
(
まへ
)
に、
雪国
(
ゆきぐに
)
の
雪
(
ゆき
)
が
不意
(
ふい
)
に
来
(
き
)
て、
其
(
そ
)
のまゝ
焚附
(
たきつけ
)
にも
成
(
な
)
らずに
残
(
のこ
)
つた、
冬
(
ふゆ
)
の
中
(
うち
)
は、
真白
(
まつしろ
)
な
寐床
(
ねどこ
)
へ
潜
(
もぐ
)
つて、
立身
(
たちみ
)
でぬく/\と
過
(
す
)
ごしたあとを、
草枕
(
くさまくら
)
で
寐込
(
ねこ
)
んで
居
(
ゐ
)
た
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
膳の三本めの
銚子
(
ちょうし
)
が、給仕は
遁
(
に
)
げたし、一人では
詰
(
つま
)
らないから、寝しなに
呷
(
あお
)
ろうと思って、それにも及ばず、ぐっすり
寐込
(
ねこ
)
んだのが、そのまま袋戸棚の上に忍ばしてある事を思い出したし
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
馬鹿にするない、見附で
外濠
(
そとぼり
)
へ乗替えようというのを、ぐっすり
寐込
(
ねこ
)
んでいて、
真直
(
まっす
)
ぐに運ばれてよ、
閻魔
(
えんま
)
だ、と怒鳴られて驚いて飛出したんだ。お供もないもんだ。ここをどこだと思ってる。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“寐”で始まる語句
寐
寐入
寐床
寐転
寐衣
寐息
寐起
寐付
寐覚
寐返