“寐息”の読み方と例文
読み方割合
ねいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時は早や、夜がものにたとえると谷の底じゃ、白痴ばかがだらしのない寐息ねいきも聞えなくなると、たちまち戸の外にものの気勢けはいがしてきた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宗助そうすけ外套ぐわいたうがずに、うへからこゞんで、すう/\いふ御米およね寐息ねいきをしばらくいてゐた。御米およね容易よういめさうにもえなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こんなにぼんやりした想像をしていながら、女は男の寐息ねいきを聞く事を怠らない。寐息は折々うめき声になる。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)