“ねいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寐息35.0%
寝息30.0%
寢息20.0%
寝呼吸10.0%
寝息気5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけ外套ぐわいたうがずに、うへからこゞんで、すう/\いふ御米およね寐息ねいきをしばらくいてゐた。御米およね容易よういめさうにもえなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其時そのときや、よるがものにたとへるとたにそこぢや、白痴ばかがだらしのない寝息ねいききこえなくなると、たちまそとにものゝ気勢けはひがしてた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
寢息ねいきもやがて夜着よぎえりしろ花咲はなさくであらう、これが草津くさつつねよるなのである。けれどもれては何物なにものなつかしい、吹雪ふゞきよ、遠慮ゑんりよなくわたしかほでゝゆけ!
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
君の寝呼吸ねいきは静かだ。そして、君は、女としての自尊心をもつてゐる。それだけで、僕には十分なんだ。
髪の毛と花びら (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
横浜から帰って来た倉地が廊下を隔てた隣の部屋へやに行くのを聞き知ると、葉子はすぐ起きかえってしばらく妹たちの寝息気ねいきをうかがっていたが
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)