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寝息
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ねいき
ふりがな文庫
“
寝息
(
ねいき
)” の例文
旧字:
寢息
彼の隣には父の
賢造
(
けんぞう
)
が、静かな
寝息
(
ねいき
)
を洩らしていた。父と一つ部屋に眠るのは、少くともこの三四年以来、今夜が彼には始めてだった。
お律と子等と
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其時
(
そのとき
)
は
早
(
は
)
や、
夜
(
よる
)
がものに
譬
(
たと
)
へると
谷
(
たに
)
の
底
(
そこ
)
ぢや、
白痴
(
ばか
)
がだらしのない
寝息
(
ねいき
)
も
聞
(
きこ
)
えなくなると、
忽
(
たちま
)
ち
戸
(
と
)
の
外
(
そと
)
にものゝ
気勢
(
けはひ
)
がして
来
(
き
)
た。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
実に神はかく人を母の胎内に造りしのみならず、これに生命と恩恵とを授け、これを顧みて、あたかも母がその子の
寝息
(
ねいき
)
を守るが如くに人の
息
(
いき
)
を守るのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
寝息
(
ねいき
)
を乱すまいとして、ことさらに規則正しい息づかいをしていることがよくわかった。手が燃えるように熱くなったと思うと、急に氷のように冷たくなったりした。
キャラコさん:02 雪の山小屋
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
須佐之男命
(
すさのおのみこと
)
は、そっとその
寝息
(
ねいき
)
をうかがっていらっしゃいましたが、やがて、さあ今だとお思いになって、
十拳
(
とつか
)
の
剣
(
つるぎ
)
を引き
抜
(
ぬ
)
くが早いか、おのれ、おのれと、つづけさまにお切りつけになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
そこここにいぎたなき
駱駝
(
らくだ
)
の
寝息
(
ねいき
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
“寝息”で始まる語句
寝息気