“寝息”の読み方と例文
旧字:寢息
読み方割合
ねいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の隣には父の賢造けんぞうが、静かな寝息ねいきを洩らしていた。父と一つ部屋に眠るのは、少くともこの三四年以来、今夜が彼には始めてだった。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
其時そのときや、よるがものにたとへるとたにそこぢや、白痴ばかがだらしのない寝息ねいききこえなくなると、たちまそとにものゝ気勢けはひがしてた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
実に神はかく人を母の胎内に造りしのみならず、これに生命と恩恵とを授け、これを顧みて、あたかも母がその子の寝息ねいきを守るが如くに人のいきを守るのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)