トップ
>
寢息
>
ねいき
ふりがな文庫
“
寢息
(
ねいき
)” の例文
新字:
寝息
跡に殘して
出行
(
いでゆき
)
けり是より家内も夫々に休み座敷々々も一同に
深々
(
しん/\
)
と
更渡
(
ふけわた
)
り聞ゆるものは
鼾
(
いびき
)
の聲ばかりなり然るに彼町人體の男は家内の
寢息
(
ねいき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寢息
(
ねいき
)
もやがて
夜着
(
よぎ
)
の
襟
(
えり
)
に
白
(
しろ
)
く
花咲
(
はなさ
)
くであらう、これが
草津
(
くさつ
)
の
常
(
つね
)
の
夜
(
よる
)
なのである。けれども
馴
(
な
)
れては
何物
(
なにもの
)
も
懷
(
なつか
)
しい、
吹雪
(
ふゞき
)
よ、
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
私
(
わたし
)
の
顏
(
かほ
)
を
撫
(
な
)
でゝゆけ!
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
暫くして、餘りの
眩
(
まばゆ
)
さに海から眼を外らして前を見ると、つい先刻まで私と話してゐた若い警官は、布製の寢椅子に凭つたまゝ、既に
快
(
こころよ
)
げな
寢息
(
ねいき
)
を立ててゐた。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
かをる
寢息
(
ねいき
)
のひまびまや
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
飛石
(
とびいし
)
の上に置
徐々
(
そろ/\
)
下
(
おり
)
て庭口と門の
扉
(
とびら
)
を開き
迯
(
にぐ
)
る道を
補理
(
こしらへ
)
置
(
おき
)
て元の座敷へ歸り喜内が
寢息
(
ねいき
)
を考ふるに喜内の運の盡にや有けん正體もなく能寢入り居るにぞ吾助は心に
歡
(
よろこ
)
び用意の刀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
立石夫婦も知り
折
(
をり
)
に
觸
(
ふれ
)
ては笑ひなどしけるを直助は面目なく
且
(
かつ
)
は
遺恨
(
ゐこん
)
に思ひ居たるに或夜立石夫婦は酒に
醉
(
ゑひ
)
て前後も知らず
寢入
(
ねいり
)
しを
見濟
(
みすま
)
し其の夜
丑滿
(
うしみつ
)
の
物凄
(
ものさびし
)
き折こそ能けれと直助は
寢息
(
ねいき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寢
部首:⼧
14画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
“寢”で始まる語句
寢
寢床
寢臺
寢衣
寢覺
寢室
寢顏
寢所
寢言
寢込