“公算”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
プロバビリティ50.0%
こうさん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ボルツマンがこのような混乱系の内部の排置の公算プロバビリティをエントロピーと結びつけたのは非常な卓見で物理学史上の大偉業であった。
では二階のこの通路はどうかといえば、これは脱出の公算プロバビリティの中へは入らない。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「城兵が死を決して出てくる公算こうさんは多分にある。まず、さくをたてよ。桝形ますがた望楼ぼうろうきずけ。そして、城内へ、遠矢とおや、鉄砲を撃ちこみ、昼も夜も眠らすな」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
米軍は文字通り枯葉をく勢でマニラにせまった。アパリ上陸の公算こうさんは既に此の頃から薄れ始めていたのである。持久戦じきゅうせんを予想するとしても、アパリ地区は旅団全部を養うに足りない。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)