“望楼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうろう75.0%
やぐら12.5%
ものみ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ、人穴城ひとあなじょう望楼ぼうろうのうえにも、三つの人影があらわれた。大将呂宋兵衛るそんべえに、軍師ぐんし丹羽昌仙にわしょうせん、もうひとりは客分の可児才蔵かにさいぞう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
望楼やぐらの上からは絶えず大声が放たれている。姫路方面の状況を刻々に下へ向って告げているものだった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
離亭はなれ、厩舎、望楼ものみ台、そういう建物が厳しく、あるいは高くあるいは低く、木立の上に聳え木立の中に沈み、月光に光ったり陰影かげに暗まされたりして、宏大な地域を占領している。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)