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望楼
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ぼうろう
ふりがな文庫
“
望楼
(
ぼうろう
)” の例文
そのころ、
人穴城
(
ひとあなじょう
)
の
望楼
(
ぼうろう
)
のうえにも、三つの人影があらわれた。大将
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
に、
軍師
(
ぐんし
)
丹羽昌仙
(
にわしょうせん
)
、もうひとりは客分の
可児才蔵
(
かにさいぞう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
醤主席は、重工業地帯からちょっと放れたところにある
望楼
(
ぼうろう
)
へのぼって、村の様子を見渡した。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
モスクワまでも見えるような高い高い
望楼
(
ぼうろう
)
のついた
宏壮
(
こうそう
)
な邸宅を構え、そこで毎晩、
爽々
(
すがすが
)
しい外気を浴びながらお茶を飲んだり、何か愉快な問題について論じあう、それからまた
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
望楼
(
ぼうろう
)
ある山の上まで耕され
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
おりから、
望楼
(
ぼうろう
)
の上へ、かけあがってきたのは、
轟
(
とどろき
)
又八であった。
黒皮胴
(
くろかわどう
)
の
具足
(
ぐそく
)
に
大太刀
(
おおだち
)
を横たえ、いかにも、ものものしいいでたちだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
ただ、かの醤の陣営の目印のような高き
望楼
(
ぼうろう
)
には、
翩飜
(
へんぽん
)
と
大旆
(
おおはた
)
が
飜
(
ひるがえ
)
っていた。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
望楼
(
ぼうろう
)
へ上って、東の方を見ると、北陸街道に沿う脇本の辺に、羽柴方の一軍が早や
旌旗
(
せいき
)
を現わして来た、と告げるのであった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、人穴城では、いまの敗北をいかった
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
がこんどはみずから
望楼
(
ぼうろう
)
をくだり、さらに
精鋭
(
せいえい
)
の
野武士
(
のぶし
)
千人をすぐって
嵐
(
あらし
)
のごとく
殺到
(
さっとう
)
した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「城兵が死を決して出てくる
公算
(
こうさん
)
は多分にある。まず、
柵
(
さく
)
をたてよ。
桝形
(
ますがた
)
の
望楼
(
ぼうろう
)
も
築
(
きず
)
け。そして、城内へ、
遠矢
(
とおや
)
、鉄砲を撃ちこみ、昼も夜も眠らすな」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
寄手は、三の丸に、また
望楼
(
ぼうろう
)
を組んだ。そして目の下の二の丸へ、
火箭
(
ひや
)
、鉄砲の雨をそそいだ。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
昔
(
かみ
)
、いかなる王侯が居を構えていたものか、規模広大な山城であるが、
山嶂
(
さんしょう
)
の
塁壁
(
るいへき
)
望楼
(
ぼうろう
)
はすべて風化し、わずかに
麓門
(
ろくもん
)
や一道の
石階
(
せっかい
)
などが、修理されてあるかに見える。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と——先に行った吉宗は、鉄のような厚い
欅
(
けやき
)
の階段を踏んで、本丸の
望楼
(
ぼうろう
)
に
上
(
のぼ
)
ったようです。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上月城のほうを秀吉が見ると、一夜に城の
望楼
(
ぼうろう
)
が破壊されている。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、そこの
望楼
(
ぼうろう
)
から、鎮台大路を見下ろしながら怪しんでいた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
城の
望楼
(
ぼうろう
)
を下りて、自分の居間にもどると、藤吉郎は
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
望楼
(
ぼうろう
)
をのぞんで、彼は駈けのぼった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鹿之介は、
望楼
(
ぼうろう
)
から眺めて
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“望楼(
監視塔
)”の解説
監視塔(かんしとう、物見やぐら、見張り塔、望楼、en: watchtower)は、世界の多くの地域で使われている要塞の一種である。それは通常の塔とは異なり、主な用途は軍用で、高所から安全に周囲を領地や国境を確認できる場所を提供する目的で建設される。場合によっては、宗教的な塔のような非軍用の塔も見張り塔として流用される。
(出典:Wikipedia)
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
楼
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“望楼”で始まる語句
望楼台