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紅唇
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こうしん
ふりがな文庫
“
紅唇
(
こうしん
)” の例文
「おや、おや、きょうは、どういう風の吹きまわしか、
紅唇
(
こうしん
)
、火を吐くの盛観を呈している。いつも
此
(
こ
)
の調子でいてくれると、僕も張り合いがあって、うれしいのだが。」
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
まったく十余年の
歳月
(
さいげつ
)
は、うかうかと夢のごとくに過ぎていった。
紅唇
(
こうしん
)
いずれの日にか恋愛のために
濡
(
ぬ
)
るるべき、——と冗談口をたたいた娘は早くも二十一歳になっていた。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
黒縁
(
くろべり
)
の麻ごろもに、学者頭巾をかぶり、
髯
(
ひげ
)
長やかだが、さりとて、腰の曲がった老人ではない。
白皙
(
はくせき
)
にして、なお
紅唇
(
こうしん
)
の精気若々しく、
眼
(
まなこ
)
すずやかな底に、知識人の何かがある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
痛い質問が、女史の
紅唇
(
こうしん
)
からとび出した。僕はどきんとした。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
秘園の春は浅く、
帳裡
(
ちょうり
)
の
瓶花
(
へいか
)
はまだ
紅唇
(
こうしん
)
もかたい。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
水は
温
(
ぬる
)
み、春園の
桃李
(
とうり
)
は
紅唇
(
こうしん
)
をほころばせてくる。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
紅唇
(
こうしん
)
をひるがえしてケシかけた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“紅唇”の意味
《名詞》
(口紅をつけた)赤い唇。
(出典:Wiktionary)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
唇
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
“紅”で始まる語句
紅
紅葉
紅蓮
紅絹
紅玉
紅色
紅白粉
紅梅
紅殻
紅味