甲辰こうしん)” の例文
頼朝卿よりともきょう東国追討のみぎり、この地にいたり、不思議の霊夢をこうむる。元暦げんれき元年甲辰こうしん勧請かんじょう
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
世に誉れ高くまします 烈祖れっそ家康公より信牌を賜わり(慶長五年庚子こうし和蘭オランダ船始めて来り、同十四年己酉きゆう七月五日神祖しんそより御朱印を賜う。己酉より今茲ことし甲辰こうしんに至り二百三十六年なり)
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「医妙院道意日深信士、天明てんめい甲辰こうしん二月二十九日」としてあるのは、抽斎の祖父本皓ほんこうである。「智照院妙道日修信女、寛政四壬子じんし八月二十八日」としてあるのは、本皓の妻登勢とせである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
霍丘かくきゅうの令を勤めていた周潔しゅうけつは、甲辰こうしんの年に役をめて淮上わいしょうを旅行していました。
弘化元年甲辰こうしん 和蘭オランダ使節和蘭王の忠告書をもたらしきたる。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
今ここに甲辰こうしんに至りて正に三十年なり
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)