“揷話”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうわ44.4%
さふわ22.2%
さうわ11.1%
エピソオド11.1%
エピソード11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この揷話そうわは、哀憐の重みにたえずに狂気してゆく彼の姿をよく物語るものであろう。彼はふたたび精神病院の門をくぐり、その後一年あまりを叔父おじの田荘に病を養った。
「どうも通信員のガツ/\した商売気にも困つたものだ。早速『第一夕揷話さふわ』なぞと書きなぐつて、そのかはり明日は半日なまけようといふのだらう!」
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
まさに春日閑居の一揷話さうわですが、これが四五日目には大變なことになつてしまつたのです。
かくの如き波の主なる運動の間に、また長い小説の揷話エピソオドに比す可き小さい葛藤がある。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
須永さんも、周どんも、それぞれ揷話エピソードを残して行った。須永さんは、一時手伝いに来ていた色白でまるまると肥った女と。周どんは、房州出の下女と。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)