“そうわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
挿話50.0%
插話21.4%
揷話14.3%
宗和7.1%
叢話3.6%
綜和3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ていよくさばかれたり、とゞのつまりは「物も云はでやみにけり」とか、「わづらはしとて男やみにけり」とか云う風な終りを告げている挿話そうわが随分ある。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
拷問の後にほうり込まれた牢獄ろうごくの中で眼前に迫る生死の境に臨んでいながらばかげた油虫の競走をやらせたりするのでも決してむだな插話そうわでなくて
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
また本書の性質よりして、吾人が示すところのものはただ、一八三二年六月五日および六日の両日の、確かに世に知らるること最も少ない一方面のみであり一揷話そうわのみであろう。
よく見せねばならないという嫌味がない。よしや、些少はあっても、作意が俗を超えているから実に立派だ。利休りきゅう少庵しょうあん宗旦そうたんにしろ、遠州えんしゅう宗和そうわにしろ、書の神髄に徹しているところがある。
その中でも、よく読んだのは、ワットの「心の改善」や、マルセットの「化学叢話そうわ」や、百科全書エンサイクロペジア中の「電気」の章などであった。
それには背後に充分な準備が仕度せられているからである。自然と歴史と生活との綜和そうわがそれらのものの根柢こんていに潜む。都会から田舎へと洪水のように流れ込む商業的な品物には、そんな背景がない。
地方の民芸 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)