わた)” の例文
ここを以ちてつぶさにわたの神の教へし言の如、その鉤を與へたまひき。かれそれより後、いよよ貧しくなりて、更に荒き心を起して迫め
さばれわたなるそこひには
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
ここにわたの神の女豐玉毘賣とよたまびめ從婢まかだち玉盌たまもひを持ちて、水酌まむとする時に、井にかげあり。仰ぎ見れば、うるはしき壯夫をとこあり。いとあやしとおもひき。
かれここにその一尋鰐に告りたまはく、「然らば汝送りまつれ。もしわた中を渡る時に、な惶畏かしこませまつりそ」